「はちみつは、その土地を表現するものです」
Maríaさんは、はちみつをワインのテノワールになぞらえて
語ります。
ミツバチは空と大地をつなぎ、その土地に咲く花々から、唯一無二の食べ物を生み出します。
採れる場所、年、そして一つひとつの収穫。
それぞれに異なる香りと味わいがあり、まったく同じはちみつは二度と生まれません。
北部の砂漠から、海、アンデス山脈、そして南部のパタゴニアまで。
南北に長いチリには、まるで世界を凝縮したような、多様な自然が広がっています。
その土地の違いが、花やバニラ、果実を思わせる香りとなって、はちみつ一つひとつに表れます。
ワインの専門家との試食を重ね、キャビア、はちみつ、ワインを組み合わせたことも。
Maríaさんは、その味わいを『本当に夢のよう』だったと、思わず笑顔がこぼれます。
チリの息を呑むような絶景から生まれるはちみつは大地の表現、言葉。
そのひと匙に、大地が息づく。
海を越えて、重なる想い。